FAITH & PILGRIMAGE
仰ぐ。登る。祈りの道をめぐる。
噴火への畏れから、山頂を目指す修行や人々の巡礼へ。富士山への祈りは、時代とともにさまざまな姿を育んできました。
01 / 遥拝
麓から、山を仰ぐ。

噴火を繰り返す富士山を、人々は麓から仰ぎ、鎮静を願ってきました。浅間神社には、そうした浅間信仰の歴史が伝わります。
山宮浅間神社の遥拝所は、富士山そのものを仰ぐ信仰のかたちを伝える場所です。山と人の関係は、麓からの眼差しにも息づいています。
02 / 登拝
山に入り、自らを見つめる。
富士山は、仰ぎ見る山であるとともに、祈りを込めて登る山でもありました。神道、仏教、山岳修行などが重なり合い、登拝の文化が育まれます。
登山道や山頂の信仰遺跡は、山を目指した人々の足跡を今に伝えています。山頂をめぐるお鉢巡りも、信仰と結びついた営みです。
03 / 巡拝
山と麓を、ひと続きに。
巡礼の道は、山頂だけに向かっていたわけではありません。湖や湧水、滝、洞穴など、麓にも祈りや修行に関わる場所がありました。
水で身を清め、地域の霊場を訪れる。世界遺産の構成資産をそのつながりから見ると、富士山全体に広がる文化が見えてきます。
PEOPLE & COMMUNITY
祈りの旅を支えた人々。
富士講
江戸時代には、富士山への信仰を共有する富士講が広がりました。人々が集まり、山への登拝や周辺の霊場をめぐる旅を支え合いました。
御師(おし)
御師は食事や宿泊の世話に加え、祈祷や布教も担いました。御師住宅は、暮らしと信仰が結びついた宿坊として、その役割を伝えています。